ここのところ朝4時起きを続けている。
もともと、朝4時に起きるような朝型人間ではなかった。
必要だから朝型になったのか、と問われると、そうでもない気がする。
現在続けている朝4時起き運動を始めたのは、この本がきっかけである。
なにかを継続したいが、どうしても継続できない!という悩みがあったわけではない。
著者である坂口恭平という人がいったい何者なのだろうかと調べていたら、この本にたどり着いたのである。
Amazonでは本の最初の数ページを読むことができる。
普段あまりこういったライフハック的な、ハウツー的な本はあまり読まないので、とりあえず目次だけ読んで終わりにしようと思ったのだが、そこにこんな文章が書いてあった。
「僕は毎朝4時に起きて、9時に寝ています」
あ。これきっと俺にもできるな。
なぜなら、既に9時ごろ寝る生活が始まっていたからである。
ということで、4時起き生活をすると、以下のような良い点がある。
- 頭が冴えているから仕事は早く終わる
- 質のたかいクリエイティブな仕事ができる
- だらだらしたってよいし、そのだらだらに期限を設けられる
- 朝の陽の光ってもんはいい
この点だけでも非常に恩恵を受けたので、感謝の意味も込めて本書を買って読んでみることにした。
『継続するコツ』というタイトルではあるが、中身は単なるビジネス書では決してないことがわかる。どちらかというとこれは、幸福論とかそういうものに近い。
「何でやりたくないことを継続することは惰性でできて、やりたいことを継続することは惰性でできないんでしょうか」
本書は、継続というものの捉え方を軽いものにしてくれて、継続することで「良いものをつくらないと」という呪縛から現象を解放してくれる。
そして坂口恭平という人物が何者でもなく、しかし、確かに何者かであることもわかる。